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王朝恋闇秘譚
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 王朝時代。
 笛人とは、高額な『笛』を買い求めた者のもとへ、その『笛』の吹き手として添えられてゆく最高級の男娼を言った。
 綾王は、都でもっとも美しいと讃えられる希代の笛人であった。だが、金ずくで『笛』を買われ、受領風情の囲い者に堕ちた。
 ひとりの男の物になったとはいえ、懸想文を送ってくるものが後を絶たない。
 綾王へ文を届けてくる人のなかには、帝の寵愛を一身に受ける式部卿宮までもがいた。
 『お迎えに参ります』との怪しい文が届くようになったある夜、吹雪のなかを馬で乗り付けた男たちが、屋敷に押し入り、綾王をさらってしまう。
 侍童のひとり鶴丸が後を追い、行き着いた先は、三位中将の館。
 そこで綾王は、男たちから夜明けまで凌辱を受け、笛人の淫らさを嘲笑われる。
 やがて、姿を現した館のあるじ三位中将によって鞭打たれた綾王は、瀕死の状態になり、牢獄のような館に閉じこめられることになった。
 三位中将は、かつて綾王が自分に対して犯した罪をつぐなわせるために、男たちに攫わせたのだった。
 だがそこへ、帝の寵児、式部卿宮が現れて綾王と三位中将の関係にかかわってくる。

 愛した人の裏切りが、燃えるような憎悪となって青年を苦しめ、復讐に駆りたてた。だが、真実を知ったときには、すべてが遅く、かの人を腕のなかから失ってしまった――。

登場人物

綾王(あやおう) 北山の寺で養われ、祈祷客に身をひさいでいたが、類い希なる美貌と高貴を漂わせる笛人となり、老いた親王に売られる。その後、受領に買われる。

三位中将(さんみのちゅうじょう)源隆光(みなもとのたかみつ) 無実の罪を着せられ失脚した源明光の遺児。若く凛々しい青年だが、綾王への憎しみで長年心が晴れずにいた。

式部卿宮(しきぶきょうのみや) 美しく怜悧な人。趣味に生きている遊び人。甘やかされて育ち、「なにをしても帝が許す」ので我が儘な人。ただ、最初に綾王の笛を買おうとしたときだけは、帝に「だめ」と言われて諦めた。そのせいで綾王を受領に奪われることになり、それを悔やんでいて、なにがなんでも綾王を手に入れたいと思っている。

孝智(たかとも) 宮の乳母子で、宮のボディガード。宮を愛しているが、身分を弁えていて、献身的に仕えることで喜びとしている。ゆえに、宮の相手をする綾王に嫉妬し、嫌っている。綾王を責めるときに、つい、力が入ってしまうのはそのためだ。

鶴丸(たづまる) 美しい顔だちの笛人の卵。綾王のところで仕えていたが、いずれ誰かに買われてゆく運命だった。利発で、気が強いところがある。


本文に出てこない設定をちょっとだけ。

式部卿宮(しきぶきょうのみや)は、帝にとって一番最後に生まれた皇子で、母親も皇族(他の兄姉たちの母親は、藤原氏とか源氏とかから入内した女性)なので、もっとも高貴だけれど後ろ盾がない。ゆえに、帝が御自ら護って育てた。美しい人でもあり、小さい頃から帝とエッチな関係になっていて、そっちの方では手練れ。いまでも帝に対しては、受け。そして綾王に対しても、自分からどうこうしないで、孝智にやらせています。


帝(みかど) 式部卿宮のパパ。帝は本文に出てきませんが、こんな設定です。帝は宮を溺愛していて、宮が元服するまで自分の御帳台(みちょうだい)のなかで育てていました。食事もひとつの皿から一緒に食べたり、宮を抱っこして寝ていたので、早い時期に宮とただならない関係になっています。
宮が大人になっても、呼び寄せては、一緒に御帳台で過ごします。ちなみに、御帳台は畳二畳分くらいなので、狭いです。
 ちなみに、なんでも許してるはずの帝が、綾王を買うときだけ「だめ」と言ったのは、このとき式部卿宮が結婚したばかりで、はやく孫の顔が見たかったからなのでした。

笛人は、山藍が創った設定です。本気にしないでね。

 遙か、遙かな昔。心優しい男がいたが、貧しくて妻を娶ることもかなわず、手製の笛を吹いて、長い夜の慰めとしていた。男の吹く笛の音は、野山の獣も聞き惚れるほどうつくしく、だが寂しかった。 ある夜、いつものように男が笛を吹いていると、天から笛の精(たましい)が美しい人の姿で降りてきて、男に吹き比べを命じた。三日三晩、吹き奏じたが決着は付かず、ついには笛の精の笛が折れてしまった。
 自分の笛がなければ消えてしまう精は、男の笛に憑き、いらい、男のものとなった。
 男が笛を吹くと、美しい笛の精は顕れて、男と語り合い、愛しあうようになった。
 月日が経ち、男は年を経て亡くなり、笛とともに葬られて、神話の時代はおわった。
2007年5月18日(金) No.19

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